人民元に影響を受ける為替相場の動向
中国の人民元に関する政策で為替相場はどうなるか。FX投資家なら誰もが注目しているはずである。そんな為替相場の動向を例としてあげておきたい。
中国が人民元の柔軟性を一段と高める方針を決定したことを受けて、「人民元上昇で貿易不均衡が是正される」との期待が高まったことから、一旦株高・円安の展開となり、ドル円は一時91.45円付近まで上昇。
しかし人民元の上昇が小幅にとどまり、失望感が高まったことから、90円台を割り込む展開。米国6月の新築住宅販売件数が過去最低を記録するなど景気指標が全体に弱めとなり、FOMC声明が「金融情勢は海外の動向を反映し成長の支援の度合い弱まる」などハト派的なものとなったこともあり、89.25円付近まで下落した。米国の利上げ期待は大幅に後退し、10年債利回りは一時3.06%付近と1カ月ぶりの水準へ低下した。
ユーロドルは、欧州PIIGSの信用不安や欧州金融機関のバランスシート懸念を背景に一時1.2210付近まで下落したが、米国の景気減速懸念や長短金利の低下を背景としたドル売りも強く、1.2385付近へ持ち直した。
一方ユーロ円は、株安・コモディティ安を受けたリスク回避の円買いが優勢となり、週初の113円台から109.55円付近まで下落した。
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NDFで人民元の上昇期待度をチェック
中国がリーマンショック以降対ドルでほぼ固定していた人民元をついに弾力化することを決定!取引初日の月曜日には、人民元が6.79台と切り上げ後の最高値を更新しました。これを受けて、「人民元が大幅に上昇すれば、貿易不均衡の是正につながる」、「中国の購買力が高まり世界経済にとってプラス」といった期待感が浮上し、株価は上昇しました。
しかし翌火曜日には、せっかく上昇した人民元に対して、中国当局は国有銀行を通じて大規模な売り介入を実施。人民元は6.82台へ反落し、株式市場の期待感も一挙にしぼんでしまいました。為替市場でも、ユーフォリアが後退し、円高気味の推移となりました。
一体中国当局はどういうつもりなのか?人民元弾力化発表は、今日から始まるG20での批判を回避するためのポーズに過ぎないのか?それとも来週以降はより大幅な上昇を容認するのか?中国の政策決定プロセスは全くオープンにされておらず、当局の真意は部外者にはわかりません。
中国が低賃金を武器とした世界の工場から脱皮し、国民の購買力を高めて大消費国に移行しようとしているならば、人民元を早めに切り上げていくのが得策かもしれません。また中国は今後日本や米国の企業を積極的に買収していく方針と見られ、人民元の昇は買収コストを引き下げるメリットがあります。
一方で、急激な人民元の上昇を容認すれば、かつての日本のように急速に輸出競争力を失う一方、投機マネーの集中で資産バブルを招くリスクがあります。また巨額の外貨準備を抱える中国にとって、人民元の上昇は自国通貨建てでみた外貨準備の目減りを意味します。結局は漸進シナリオを取らざるを得ない、つまり年に数パーセントといった慎重なペースで人民元の上昇を容認する一方で、ドルに偏重している外貨準備の多様化を進めると見るのが現時点では妥当です。あまり過大な期待をしては、失望も大きくなってしまうでしょう。
ところで、市場がどの程度人民元の上昇を予想しているかを簡単に知る方法があるのをご存知でしょうか。それは人民元のノン・デリバラブル・フォワード(NDF)という一種のデリバティブをチェックすることです。中国は国外での人民元取引を制限しているため、ドルやユーロのように先物予約をすることができません。しかし人民元自体を受け渡しせずに、将来のレートだけ決めておいて期日になったら差金決済するという方法を取れば中国当局に気兼ねせず、実質的に先物予約と同じ経済効果を得ることができます。
現在1年物のNDFは6.65程度。市場は今後1年で人民元が2.3%程度上昇すると予想していることになります。(ちなみに昨日、中国人民銀行の李稲葵・金融政策委員は「ユーロがドルに対して現在の水準を維持すれば、人民元は年末までに対ドルで約3%上昇する可能性がある」と発言しています。)人民元のスポットレートは中国人民銀行の「神の手」によって操作されていますが、NDFは純粋に需給と市場参加者の予想コンセンサスで動いており、これを見れば市場の期待度の変動を客観的にとらえることができるわけです。
ちなみに人民元のNDFはブルムバーグのサイトで見ることができます。
ティッカーはCCN+12M:IND、チャートはこちらです。
http://mpse.jp/tkymail/c.p?72c2bev1o3s
これを見ると、弾力化が発表される1週間くらい前からNDFが急激に上昇し
始めていたことがわかります。市場は今回の措置をある程度は予期して
いたといえるでしょう。今後ますます注目度が高まる人民元。
直物と合わせてNDFも日ごろからチェックしておくことをお勧めします。
ちょっと一息!コーヒーブレイク
W杯日本代表、見事に第一次リーグ突破!日本チーム、やってくれました!早朝にもかかわらず、テレビで放映した「日本×デンマーク」戦の平均視聴率は30%を越え、後半30分前にはなんと41.3%!!試合終了後から日本中が大い盛り上がって、若いサポーターが沢山集まる東京の渋谷駅周辺は大変な騒ぎになったそうです。
今日の試合は、早起きをして観戦したという方もいらっしゃるのではないでしょうか。試合直後ビールで祝杯をあげたいところでしたが、残念ながらお仕事前。我慢した分、今夜はいつもより多めに飲む予定です♪
さて、盛り上がっているといえば7月11日が投票日となる参議院総選挙。既にニュースでも報じられていますが、今回の焦点は現在の5%から10%へ大幅アップとなる「消費税率引き上げ」。正直、いつかは上がるだろうと思っていましたが、いよいよその時が来たか・・・と諦めの気分です。
とはいえ日本の借金は秒単位で増えていますし、「ギリシャみたいになっちゃう」との菅首相の発言も、遠からぬ現実に感じます。財政再建のためには、通らなければならない道なのかもしれません。これからの日本を決める大事な選挙。先進国の中ではまだまだ投票率の低い日本。皆さま、7月11日はぜひ選挙に参加しましょう!
